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2022年3月10日

投資信託とは?定量評価と5つの基本的なポイントを解説

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リフィニティブ編集チーム

近年、早い段階から無理なく老後や大きなライフイベントのための準備をするべく、資産形成に関心を寄せる人が増えています。それに伴い、少額から始められる投資信託に関心を寄せる人も増えているようです。

ただ、いざ始めてみると、「成果が出ているのかどうか、取引残高報告書に記載されているチャート(折れ線グラフ)を見てもよくわからない」という意見が…。これでは、せっかく資産運用をしていても手応えが感じづらいかもしれません。また、そうした話を聞くと「やっぱり投資信託はよくわからないものなのだ」と、誤解してしまう人も出てきてしまうと考えられます。

そこで、ここでは投資信託の評価の見方について、定量評価の視点から紐解いていきます。5つの基本的なポイントを重視することで、投資信託の運用成果をより深く理解できるようにしましょう。

I. 定量評価とは?

定量評価とは、ある事象や事柄を数値化して比較・検証可能にし、客観的な視点で評価することを意味します。「数字の意味やその数字をもってどう判断すればいいのかを考えて、何かしらの判断の参考にする」といった時に行なわれる評価手法です。

金融の世界では多くのことが数字として見える化できると言われます。もちろん運用の成果も例外ではなく、取引残高報告書では、その数字をもって「このくらい成果が出ています」と伝えてくれています。
ただ、表されるデータの数が多かったり、見慣れないグラフになっていたりすると、ギョッとしてしまうかもしれません。

しかし、「この数字の意味はどういうことか?」という視点でひとつずつ紐解いていけば、「なるほど」と納得できることでしょう。

投資信託の運用成果を評価する際に重視するポイントは大きく5つが挙げられます。ここから先はその内容や、なぜそれを定量評価すべきなのか、確認していきましょう。

II. 期間騰落率とは?

期間騰落率は、株式や投資信託(ファンド)がある一定の期間内にどれだけ値上がり/値下がりしたかを知るために、配当や分配金を考慮した価格の変化率を計算したものです。ただし、ここには手数料等は加味されていないので、実際の運用損益と一致しないものだと覚えておきましょう。

III. 収益率のベンチマーク比較とは?

実際に投資している株式や投資信託(ファンド)の収益率とベンチマークとしている対象の収益率とを比較するのが「収益率のベンチマーク比較」です。ベンチマークの代表的な存在としては、日経平均やTOPIX、S&P500などが挙げられます。信頼性が高く、市場の実態に近いものと比較することで保有しているファンドの収益率の高低を確認します。

IV. マーケットとの比較とは?

マーケット(市場)のチャートと保有しているファンドのチャートをある一定の期間で合わせて表示して確認します。マーケット全体の値動きと比較して、「勝っている(成果が出ている)か、負けている(成果が出ていない)」を確かめることで、保有しているファンドの価値を測ります。

V. 他の投資信託との相対比較とは?

自分が保有するファンドと同様の資産に投資していたり、似ているテーマで運用を行っているファンドとパフォーマンスを比較し、自分の保有しているファンドのパフォーマンスが適正な動きになっているか確認することを指します。

1. そもそもリスク=危険という意味ではない場合がある

一般的に「リスク」と言えば、「危険性」「失敗するおそれがある」といったネガティブなイメージが思い浮かぶものでしょう。しかし、資産運用の現場で用いられる「リスク」には、「不確実性」や「値が動く」といった意味も内包されています。

例えば、投資信託に関する情報が掲載されているページには「投資信託はリスク性資産である」との注意文言が記載されているものですが、これは「危険だ、損をする」と言っているだけではなく、「投資信託は値動きを伴うものである」と言い換えた方が実際の意味に近しい場合もあります。

「値動きがあること自体がちょっと怖い」と感じるかもしれませんが、値動きが全くない資産に投資しても残念ながら「リターンはゼロ」のままです。
資産運用をすると考えたなら、むしろ、「値が上がればリターンはプラスになるし、下がればリターンはマイナスになるものだ」と、考えを切り替えて、「マイナスをできる限り出さない方法はないものか?」と考えるようにする方がリーズナブルだといえます。

投資でマイナスをできる限り出さない方法として知られているのが、「分散」という手法です。具体的には2種類の分散方法があり、①投資対象の資産を分散させる方法、②購入時期を分散させる方法が挙げられます。前者は、投資信託においてはリスク性資産である株式と安全性資産である債券などを組み合わせた「バランスファンド」が代表的で、後者は「長期積立分散投資」が挙げられます。

2. リスクを比較する〜リスク性資産と安全資産〜

せっかくなので、「リスク性資産と安全資産」についても触れておきましょう。

リスク性資産として具体的に挙げられるものの代表格といえば、やはり「株式」です。その中でも、海外資産と国内資産を比較すると一般的には海外資産の方が高リスクとされ、さらに先進国よりも新興国(中国、インド、ブラジルなど)の株式の方が高リスクだと言われています。

一方、安全資産の代表例としては、国債が挙げられます。往々にして債券の方が株よりもリスクは低いと考えられているのですが、その中でも「国が発行体になっている国債は最も安全性が高い」とされています。ただし、国債の場合でも、すべての国債が安全であるとは言い切れないケースがあります。例えば、発行体が新興国なのか先進国なのかによってリスクの高低は異なりますし、投資適格の債券かハイイルード債なのかによってもリスクの高低は変わります。

このように、リスクを評価すると、投資信託を始める人は「どんなファンドであればストレスなく保有できそうか」を考える基準になるでしょうし、すでに始めている人は「保有しているファンドの見直し」に役立つと考えられます。

VI. 過去のパフォーマンス実績分析とは?

過去のパフォーマンス実績と比較して分析すること、例えば、数年分の同一期間のパフォーマンスを比較することは、「季節要因によって値動きに特徴がある」など周期的な変化をあらかじめ織り込んだり、売買のタイミングをはかりやすくなったり、といった利点があるといえます。(ただし、過去のパフォーマンスが良いからといって将来のパフォーマンスが良いという保証はありません。)

影響を受けやすい市場の動きの特徴を把握したりしておけば、リスクの大きさや本質を正しく評価することにも繋がると考えられるでしょう。

なお、ここで示す「リスク」の意味は一般的に知られている意味とは少し異なります。この点は詳しく解説しておきましょう。

VII. 評価することの意味

さまざまな角度からご自身が保有している投資信託の運用状況を定量的に評価することは、運用の成果を冷静に振り返るきっかけになります。また、よりよい資産運用を実践する機会にもなるはずです。

もし、大切な資産を別の運用会社に任せることを考えたり、ファンドを乗り換えるとなったなら、新たに情報を集めて検討し、素早くアクションを起こすことが大切でしょう。
その際には、「収益一貫性」「総合収益性」「元本保全性」「経費率」の4つの基準を比較することで運用機関やファンドの優劣を判断する方法があります。

「Refinitiv Lipper(リフィニティブ リッパー)」は、独立した中立・公正な第三者投信評価機関のレーティング投資信託評価会社として1973年にスタートし、世界中の約39万本超の投資信託のデータを収録し、そうしたニーズに対応してきました。
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